VPT(歯髄温存療法)

VPT(歯髄温存療法)への院長の思い

「むし歯が大きかったので神経を取ります」
歯医者さんに行って、一度は言われたことのあるセリフだと思います。
その先生は「神経を取り除いた後のリスク」について、お話してくれましたか?
実は、歯の中にある歯髄を取り除くと、平均して25~30年ほどで歯牙自体が割れて、抜歯に至ります。私は【歯髄のない歯】を【ドライフラワー】に例えて患者さんによくお話しします。ドライフラワーは見た目は生花とさほど変わらないけれど、触ると「くしゃっ」と壊れます。歯髄のない歯も、見た目は変わらないけれど強度が全然ちがいます、と。
気軽に歯髄を取った歯が数十年後に抜歯に至る事実を知ってほしいです。
歯髄を保存することが、歯を長年健康的に使っていける秘訣なのです。
当クリニックでは、マイクロスコープを使用して、神経の状態を直接目で確認し、生きている神経のみを保存できるVPT(Vital pulp therapy)という治療を行っています。
歯を大切にしたい!という健康意識の高い患者さんの強い気持ちに応えられる究極の治療法です。

こんなことで
お悩みではありませんか?

  • 自分の歯をできるだけ長く残したい
  • 神経を抜きたくない
  • 他院で抜歯を勧められている
  • 根管治療をしているが治る気配がない
  • 治療後も歯が痛む

など

VPT(歯髄温存療法)とは

VPT(歯髄温存療法)とは

VPTとは「Vital Pulp Therapy」歯髄温存療法のことです。
むし歯が大きく歯髄まで達していた場合や、外傷などで歯が折れ歯髄が露出した場合に、【神経を保存する】という治療法です。
通常、歯髄は歯の中心にあるため無菌状態ですが、外界とつながると細菌感染がおこります。その状態をマイクロスコープで観察し、感染歯髄のみを取り除き、健全な歯髄を温存する治療です。

歯は歯髄をとってしまうことで、寿命(抜歯までの時間)がぐっと短くなります。(歯髄を取った後、平均で2~30年後に歯根破折が起こるといわれています)
健康な口腔内を保つために、歯の神経を温存することは非常に大切です。

当院では、マイクロスコープを活用し、出来る限り歯髄を温存することで、健康で快適な生活を送っていただけるよう【VPT(歯髄温存療法)】を積極的に行っております。

ポイント

  • 歯髄(神経を)残せる
  • 歯の寿命を伸ばせる
  • 歯髄を残すので、削る歯の量が減る

なぜ神経を残すのか

歯の内部には神経だけでなく、血管やリンパ管なども通っています。歯の神経(歯髄)を取り除く治療(抜髄)は、神経のみならず血管やリンパ管も取り除くため、血流が止まり栄養が供給されなくなります。これにより歯が脆くなり、寿命が短くなる可能性があります。

ポイント

  • 痛みを感じないため、虫歯の再発に気づかず進行させやすくなる
  • 血流がなくなり、歯の変色を招くことがある
  • 免疫力が低下するので、歯の根の先端で炎症が起こりやすくなる
  • 栄養や酸素が与えられず、割れやすくなる

当院のVPT(歯髄温存療法)の特徴

歯の神経を治療する際には、高度な繊細さと細菌感染対策が必要不可欠です。当院では、歯髄を保存する治療法に使用する歯科材料や治療機器、衛生管理に特に注意を払い、歯を優しく扱いながら治療を提供しています。

MTAセメント

歯髄を保存する治療法では、残された歯髄を保護するために特殊なMTAセメントを使用します。MTAセメントには殺菌効果や細胞の活性化を促進する効果があり、高い封鎖性を持っているため、神経を生きたまま(活動反応を保持したまま)温存することができます。

マイクロスコープ

マイクロスコープは治療の精度を大幅に向上させる素晴らしい装置ですが、導入費用が高額であり、また適切に扱うには熟練した技術が必要です。そのため、日本の歯科医院での導入率は1割程度と言われています。
歯髄の処置は非常に緻密であり、肉眼での確認は非常に難しいです。マイクロスコープを使用し、5~10倍の拡大視野下で虫歯を丁寧に削り、歯質や神経を最大限に保持する精密な処置を行います。

当院では、多くの症例実績を持つ歯科医師がマイクロスコープを活用し、高度で正確な精密根管治療を提供しています。

オフィシャルサイト マイクロスコープについて詳しくはこちら

ラバーダム防湿の使用

歯の根の治療には、唾液による二次感染を防ぐために無菌的な環境が必要です。
歯に「ラバーダム」と呼ばれるシートを装着して唾液からの汚染を防ぎ、無菌的な処置を行います。

症例① 10代男児

治療内容左下第一大臼歯 VPT+ダイレクトボンディング
治療回数1回
費用44,000円+71,500円(自費診療)
主なリスク長い年月を経て、コンポジットレジンの色が濃くなる可能性がある
副作用色の濃い食べ物(コーヒー、ワイン、カレーなど)による変色

症例② 20代女性

治療内容右下第一大臼歯 VPT+ダイレクトボンディング
治療回数1回
費用44,000円+71,500円
主なリスク長い年月を経て、コンポジットレジンの色が濃くなる可能性がある
副作用 色の濃い食べ物(コーヒー、ワイン、カレーなど)による変色
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