子供の矯正治療

小児矯正への院長の思い

最近は、歯列不正で矯正治療を受けられるお子様が多いと感じます。

原因の一つは、美意識の高さです。
就学前のお子様でも「ガタガタした歯は嫌だ!」とか「出っ歯は格好悪い!」などと、自ら希望する子も多くいます。その多くは『見た目』がきっかけでしょうが、私としては、口の中に関心が向くことは、とても良い傾向だと思っています。

もう一つは、習癖です。
長期間の指しゃぶり・鼻づまりによる口呼吸・お口がぽかんと開いている・頬杖をつくなど、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。それは、テレビやSNSなど屋内の遊びが増えたことも一因であると思います。

歯列不正の原因は様々ですが、遺伝的要素以外の後天的要素に関しては、早期から治療をすることで改善できる可能性がぐんと広がります。早い段階で歯列不正の原因に対応することで、大切なお子様の未来をサポートし、輝かしい将来への一助になれば、と考えております。

お子様の成長期に行われる小児矯正

お子様の成長期に行われる小児矯正

小児矯正とは、お子様の歯並びや顎の成長を適切に誘導することを目的とした矯正治療のことです。
成長期に行うことで、歯並びや顎のバランスを整え、将来の矯正治療の負担を軽減することが期待されます。

福岡市中央区にあるべっぷゆうこ歯科・矯正クリニックでは、お子様の歯並びや顎の成長を大切に考えて、適切な小児矯正を提供しております。
治療を通じて、お子様が健康で美しい笑顔を手に入れることができるよう、全力でサポートさせていただきます。

お子様の歯並びや顎の成長に関心がある保護者の方は、是非、当院へご相談にいらしてください。
お子様の現在の状況を詳しく診察し、必要であれば適切な治療計画をご提案いたします。
そして、治療期間中も丁寧なケアとサポートで、お子様が安心して治療を受けられる環境を整えます。

親身になってご相談を承りますので、どんな小さなことでもお気軽にご質問ください。
一緒にお子様の健やかな成長をサポートしましょう。

小児矯正の症例について詳しくはこちら

小児矯正で改善する歯並びの例

出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)

上の歯が下の歯よりも前に出ている状態です。
小児矯正により、上顎の成長を調整し、歯並びを改善することが可能です。

受け口(下顎前突)

受け口(下顎前突)

下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。
早期の治療で顎の成長を促し、正しい位置に導くことができます。

歯がガタガタ(叢生)

歯がガタガタ(叢生)

歯が密集している状態で、スペース不足から歯並びが乱れます。
小児矯正で適切なスペースを確保し、歯並びを整えることができます。

すきっ歯(空隙歯列)

すきっ歯(空隙歯列)

歯と歯の間に隙間がある状態です。
矯正治療によって歯の位置を調整し、適切な隙間を保つことができます。

開咬(オープンバイト)

開咬(オープンバイト)

前歯が上下で接触しない状態です。
小児矯正により噛み合わせを改善し、適切な状態に導くことができます。

過蓋咬合(ディープバイト)

過蓋咬合(ディープバイト)

上の前歯が下の前歯に大きく覆い被さっている状態です。
小児矯正で上下の歯の位置を調整し、適切な噛み合わせを実現します。

小児矯正で期待できる効果

小児矯正を受けることで、次のような効果が期待できるようになります。

歯並びや噛み合わせの改善

小児矯正を行うことで、歯並びや噛み合わせの問題が改善され、美しい笑顔を手に入れることができます。

口呼吸の改善

歯並びや顎の位置が整うことで、口呼吸が改善され、鼻呼吸が促進されます。
これにより、将来の歯周病やむし歯のリスクが低減されるとともに、アレルギー症状や風邪の予防にもつながります。

発音や嚥下機能の改善

歯並びや顎のバランスが整うことで、発音や嚥下機能が改善されることが期待されます。
これにより、お子様のコミュニケーション能力や食事の楽しみが向上します。

将来の成人矯正の負担軽減

早期に問題を改善することで、将来の成人矯正の負担が軽減されます。

小児矯正のメリット・デメリット

メリット

 
  • 顎の成長を促すことで永久歯が生えるスペースができるので、歯を抜かずに矯正治療が行える可能性がある
  • 拡大床装置を使用することで、顎の成長に伴い、歯を正常な位置に誘導できる
  • 同時に舌癖の改善や、口まわりの筋肉や舌の動きのトレーニングをいたしますので、発育や咀しゃくの機能の改善につながる
  • 乳歯の段階から永久歯の生える位置を正しく導くことで、永久歯になってから始める矯正治療の期間が短くなったり、必要なくなったりすることがある
  • 大人になってから矯正を行うよりも美しい歯並びが期待できる
  • 思春期をきれいな歯並びで迎えることができる
  • 将来の口内トラブル(むし歯や歯周病)の予防につながる
  • コストを抑えやすい

デメリット

 
  • 成長期にある段階での矯正治療のため、成長のピークに個人差があり、骨の発達など不確定要素がある
  • 矯正装置が見えたり、一時的に歯並びが悪くなる(顎の成長に合わせて治療するため)ことがある
  • 骨格的な問題がある場合は、大人になってから再度治療が必要になることがある
  • お子様自身で装着する装置を使用する場合には、お子様本人が治療へ協力的か否かが重要となる
  • 矯正治療の方法によっては磨き残しなどが増え、むし歯になりやすいことがある

小児矯正の主な装置

拡大床装置

子供の叢生(歯が整列していない)は歯列弓(歯が並ぶスペース)が狭くて起こることがほとんどです。
成長期ならではの骨の柔らかさを利用し、拡大床装置を使うことで歯列弓を広げ、歯を並べるスペースを確保できます。

ワイヤーブラケット

歯の表面に取り付けられる小さなプラスチック製の部品で、歯の位置を整列させるためにワイヤーと一緒に使用されます。

プラスチック製のブラケットを使用するので、見た目もあまり気になりません。

MFT(口腔筋機能療法)を実施

小児の時期から口腔周囲筋(頬の筋肉、口唇や舌など)の使い方が正しくないと、大幅な出っ歯や反対咬合の原因になります。MFTのみで歯列の改善ができることは多くありませんが、口腔周囲筋を正しく使うことで、歯列不正のサポートをすることができます。

「いつもお口をぽかんと開けてテレビを見ている」
「話し方が舌足らずだと感じる」
「休憩中に舌が上あごについていない」
などは、口腔周囲筋が正しく使えていないサインかもしれません。
お子様の習慣で該当するものがありましたら、一度歯科医院に相談してみてください

プレオルソ

べっぷゆうこ歯科・矯正クリニックでは、MFT(口腔筋機能療法)に【プレオルソ】を使用しています。

この装置は、基本的に寝ている間のみ使用します。(可能であれば起きている時間も1~2時間ほど使用するとより効果的です)
出っ歯や反対咬合などの歯並びによってタイプが分かれており、1年ほど使用していただきます。

歯列不正の原因が筋機能にある場合、プレオルソのみで改善することもあります。

小児矯正を始めるタイミング

小児矯正の適切な開始時期は、お子様の歯並びや顎の成長状況によって異なりますが、一般的には、永久歯が生え始める6歳前後が望ましいとされています。
しかし、特定の問題に対処するためには、それよりも早い時期に治療を開始することが適切な場合もあります。

小児矯正の早期相談について

お子様の歯並びの問題は、早期の相談が大事です。
1期治療(小児矯正)においては、治療のタイミングがあり、それを逃すと2期治療(成人矯正)まで介入できないこともあります。
以前、他院にて小児矯正のタイミングを計っていらしたお母さまが、そこでは1期治療をやってもらえず、結局歯牙を4本抜歯しての2期治療に移行したことをとても悔やんでいらっしゃいました。

また、矯正はいくつでも始められるとはいえ、やはり骨の柔らかい低年齢のほうが有利なのは間違いありません。
時期を逃さないように、出来る限り早めに治療することで、抜歯を避けた治療計画を提案できるように努めています。
お子様の歯並びが気になっていらっしゃるのでありましたら、就学前(小学校に入学する前)に矯正相談をされることをお勧めいたします。

小児矯正の流れ

1期治療と2期治療について

小児矯正は大きく1期治療と2期治療に分けられます。

1期治療

1期治療は主に歯のガタガタ(叢生)を改善する治療です。矯正治療自体が1期治療で終わるお子様もいらっしゃいます。

しかし、上の歯の出具合が大きかったり(出っ歯)下の歯が上の歯を噛みこんでしまうくらい噛み合わせがよくない(反対咬合)場合、1期治療のみで改善できないこともあります。
その場合は、2期治療(成人矯正)に継続する形となりますが、1期治療で、歯列弓(歯を並べるスペース)を大きくすることはとても有意義な治療ですので、2期治療を踏まえて行う場合もあります。

*1期治療後、2期治療が必要な方は、1期治療にかかった費用の半分は2期治療の料金より差し引かせていただきます。

2期治療

2期治療は、永久歯がすべて生え揃った後に行われる治療です。
1期治療で得られた成果を引き継ぎ、最終的な美しい歯並びと機能的な噛み合わせを実現します。
1期治療と2期治療を組み合わせることで、効果的かつ効率的な矯正治療が可能となります。

治療の流れ

STEP01

歯並びや顎の状態を評価

まずは、当院での診察を受けていただき、お子様の歯並びや顎の状態を評価します。

STEP02

治療計画の立案

小児矯正が必要と判断された場合、適切な矯正装置の選択や治療計画の立案を行います。

STEP03

治療開始

治療が開始されると、定期的に当院での診察や装置の調整が行われます。

STEP04

保定

治療が完了したら、リテーナー(保定装置)を装着し、乳歯が永久歯に生え変わるまでの期間、定期的なフォローアップが行われます。

小児矯正の症例紹介

症例①

治療内容MFT(プレオルソ使用)
治療期間1年間
費用64,900円
主なリスク主な装着は夜間で、睡眠時に外してしまうと効果がない
副作用子供がプレオルソを入れるように、家庭で親が指導する必要性がある

症例②

治療内容2×4ブラケット矯正 + プレオルソ
治療期間1年3か月
費用192,900円
主なリスク3級傾向があるため、プレオルソの装着を1年間行う
副作用被蓋が浅いため、後戻りの可能性がある

症例③

治療内容拡大床装置 + 2×4ブラケット矯正 + 閉鎖保定装置(上下顎)
治療期間2年間
費用487,300円
主なリスク装着は基本的に1日中(食事・歯磨きを除く) 外してしまうと効果がない
副作用運動を日常的に行っている子は装置を破損する恐れがある

デンタルローン 分割シミュレーション

例 子供の矯正治療

総額487,300円の治療の場合

■120回払いの場合--------お支払い 約4,200円/月

60回払いの場合--------お支払い 約8,500円/月

 
 

小児矯正治療の料金について

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